ブランドコミュニケーションブック「YMfg」Vol.13が届けたい、“働くことと生きること”のヒント

ブランドコミュニケーションブック「YMfg」Vol.13が届けたい、“働くことと生きること”のヒント

「地域の豊かな未来」を、地域の皆さまと共有したい——。山口フィナンシャルグループ(YMFG)が定期発行するブランドコミュニケーションブック「YMfg」は、そんな思いから生まれました。この街に確かに存在する、“あしたを託したい、あしたを照らしてほしい”人や取り組みを紹介しながら、山口・広島・北部九州(三都)の魅力を、暮らしや文化、産業まで「YMFGらしい視点」で掘り下げていきます。

 

今回のVol.13の特集テーマは、「働くことと生きること」。ひと昔前は憧れに過ぎなかった働き方が、いまや社会のスタンダードになりつつあります。常識の輪郭がほどけ、“こうあるべき”が“どうにでもあるべき”へと移り変わっていく時代に、もっと自由に、もっと豊かに、自分らしく働き、美しく生き抜くための羅針盤を探す一冊です。

しなやかな時代を生きる「人」と「現場」の物語

Vol.13では、山口・広島・北九州の三つの土地で、“しなやかな時代の風”をまといながら、自分の選択を積み重ねる人々の姿を追います。表紙を飾るのは、山口県出身のスポーツクライマー・大田理裟さん。ジャパンカップやアジアカップでの優勝、世界ランキング8位の実績を持つ、プロクライマーです。世界中の大会に出場する傍ら、地元山口のテレビ番組への出演や講師としての活動も行い、次世代の育成にも関わっています。

 

大田さんは、「自分のやりたいことと向き合える環境を大切にしたい」という思いから、フリーランスという働き方を選びました。これまでに培ってきた経験や学びを生かしながら、現在はアスリートとしての活動、仕事、そしてプライベートの時間を、自分なりのペースでバランスよく重ねています。

 

世界を巡って得た経験を、次の世代である子どもたちにどう伝えていくか。そのことを考える日々は「楽しい」と大田さんは語ります。競技、仕事、暮らしが自然につながるそのしなやかな働き方は、この街に新しい価値をもたらしています。

1冊の中の三都——なぜ、この地域/このテーマなのか

山口:室積で見つけた「自由」と「家族」の答え

山口県・室積は、瀬戸内海に面した穏やかな港町。北前船の寄港地として栄え、町家が立ち並ぶ景色が残ります。ここで企業組合〈むろづみ空想計画舎(むろ計舎)〉を立ち上げたのが、山本統さんです。旅行会社勤務を経て〈徳山コーヒーボーイ〉に入り副社長に就任、家族で切り盛りする〈木村家〉を開き、そして〈むろ計舎〉を設立。自分にとって一番大切なものを突き詰めた先に残ったのは、“自由”と“家族”だったといいます。

 

〈むろ計舎〉は「空想をカタチに、地域を自分ごとに」を掲げ、ツアー企画、イベント運営、空き家利活用、峨嵋山遊歩道管理など活動は多彩。けれど山本さんは「まちづくりをしている意識は正直ない」「自分がやりたいことをやっているだけ。その結果、気がついたら街が少しよくなっていた、くらいがちょうどいい」と語ります。大仰なスローガンではなく、等身大の実感から街が動き出す——そのリアルが、室積の物語です。

 

広島:くりーむパン〈八天堂〉が挑む「商工農福連携」

広島では、農業と福祉が連携し課題解決を目指す「農福連携」に、さらに「商工」を融合させた「商工農福連携」を掲げる〈八天堂ファーム〉を訪ねます。2022年に設立され、ぶどう園を舞台に“働きたい人が働ける環境”をビジネスとしてつくっていく挑戦が描かれます。

 

竹原市の山間部にあるぶどう園では、シャインマスカットやピオーネをはじめ10数種類の品種を露地栽培。ぶどう栽培に30年携わる弓場弘さん、近隣住民の方々、そして〈宗越福祉会〉の支援員と対象者が関わり、かん水や摘粒、袋かけ、収穫、選果まで役割を分かち合います。初年度は9000房の袋がけのうち5000房が鳥獣被害に遭う苦戦もありながら、対策と工夫を重ね、4年目にはぶどう園単体で黒字化に成功したといいます。「経済性のある活動として駆動させていく」——社会課題を使命感だけで終わらせず、持続する仕組みにする意思が、地域共生の手触りを生み出しています。

 

北九州:仕事をしながらリングに上がる「社会人レスラー」たち

北九州で紹介されるのは、社会人プロレス団体「がむしゃらプロレス」。2003年の旗揚げ以来、北九州市民に愛され、現在では1000人規模の観客を集める人気団体に。メンバーは昼間それぞれ仕事をしながら、夜や休日に練習し、年5回の大会等で熱戦を繰り広げます。

 

スポンサー収入やチケット売上による収入を選手は受け取らず、会場費や音響費、ポスター制作費など運営に充てる。お祭りなど無料で観戦できる試合も多い——“お金は大事、だけどお金だけじゃない”。初めてプロレスを見るお客さまが多いからこそ、試合内容だけでなく演出にもこだわるという姿勢が、「北九州を愛し、北九州に愛される、おらが街のプロレス」になっていく。2026年の開幕戦は2月1日(日)に門司赤煉瓦プレイスで開催予定とされています。

連載もまた、“地域と人”の接点を増やす

ブランドコミュニケーションブックは、特集だけにとどまりません。連載企画の一つである「YMfgのあした考」では、社員が毎号異なるテーマについてじっくり対談します。Vol.13では、異業種からYMFGへ、あるいは別のキャリアを経てYMFGで働く人々の声を通じて、「しなやかなジョブチェンジ」というテーマを掘り下げています。

 

さらに、YMFG社員がリアルに通うランチの名店を紹介する「あしたのランチ何食べる?」では、地域の“居場所”となっている店に注目し、その居心地のよさの理由を探ります。

 

「三都の雑貨物語」では“華やぎの一服”としてお茶をテーマに、三都で出会える品々とエピソードを紹介。

 

そして「ラブレター from 東京」では、山口に「ただいま」と言える場所を見出した林千晶さんの記憶が綴られます。

「YMfgあした新聞」——街の変化と、明日につながるトピックスを

巻末の「YMfg あした新聞」では、新しい施設からYMFG社員の働き方まで、“明日につながる最新トピックス”を届けます。たとえば〈やまぎん史料館〉は、1920年に三井銀行下関支店として建てられ、1944年から1965年まで山口銀行の初代本店として地域経済の中枢を担った建物。山口銀行創業130周年を機に、地域にひらかれた史料館へ生まれ変わり、山口県指定有形文化財にも指定されています。銀行は街のためにどうあるべきか——その手がかりを「始まりの地」で探そう、と呼びかけます。

 

また、2025年7月30日に下関市の海峡メッセで開催された「Shimonoseki Add-venture Summit 2025(SAS)」のレポートも掲載。YMFGが主催し、地域とスタートアップをつなぎイノベーション創出を目指すサミットとして、トークセッションや交流等が行われたことが紹介されています。

地域の「いま」を、次の「豊かな未来」へつなぐために

Vol.13が描くのは、特別な成功談ではありません。自分の価値観を問い直し、働き方を選び直し、仲間と場をつくり、街との関わり方を更新していく——その一つひとつの“実践”です。室積で「空想をカタチに」していく人がいる。ぶどう園で「働くよろこび」が実る仕組みを育てる人がいる。仕事をしながらリングに立ち、街を熱くする人がいる。

 

YMFGは、ブランドコミュニケーションブック「YMfg」を通じて、こうした“地域と人の現在地”を丁寧に編み直し、読者の皆さまの中にある「自分ごと」と出会ってもらうことを目指しています。ページをめくるたびに、三都のどこかで息づく挑戦が、あなたの明日のヒントになりますように。