課題解決のプラットフォーマーへ――YMFGグロースパートナーズの始動
2025年7月、株式会社山口フィナンシャルグループ(YMFG)ではグループ内の4社の統合により、株式会社YMFGグロースパートナーズ(YMGP)が始動しました。
分散していたコンサルティング、人材紹介、DX支援、資産アドバイザーなどの機能を一元化。出資や融資、ソリューションを複合的に組み合わせた支援に取り組むことで、"一気通貫"での課題解決を目指しています。
高度な専門性を発揮し、最適解をワンストップで提供することにより、企業価値向上、中核企業創出、地域経済活性化という好循環を共に創り出す「課題解決のプラットフォーマー」となることがミッションです。
本記事では、統合に至った背景、YMGPの役割、実際のご支援事例、そして地域企業と共に歩む未来像についてお伝えします。
1.YMGPが生まれた理由
今回の統合は、単なる合併や事業の足し算ではありません。それぞれの専門性や提供価値を統合し、新たな事業体として生まれ変わり、「非連続的な成長をお客さまと共に実現する」という決意を込めた「始動」です。
これまでは、「ワイエムコンサルティング」「YMキャリア」「データ・キュービック」「ワイエムライフプランニング」の各社がそれぞれの専門性を活かして地域企業の課題解決に向けて伴走してきました。
しかし、企業が抱える経営課題は多様化・複雑化してきています。地域のシンクタンクである「ちいき未来研究所」(旧山口経済研究所)が、YMFGエリアの取引先企業1,700社にアンケートをしたところ、自社の経営課題について「業容拡大」「人手不足・人材育成」「生産性向上」といった成長に関する項目が上位に挙がっていました。その一方で、「資金調達」は下位に留まりました。
複数の課題が複雑に絡み合い連動することから、融資を中心とした金融サービスという従来の枠を超えた支援が不可欠だと考えたため、今回の始動に至りました。
2.YMGPの提供価値──経営課題に対する固有の最適解を提供する
YMGPでは、本社オフィス(下関市)、広島オフィス、新山口オフィスの3拠点でお客さまに総合的なご支援を提供する体制を敷いています。
所属する約120名の社員は全員、YMFG全社員を対象にした公募に手を挙げた人たちです。決意・覚悟を持ったメンバーが、高いモチベーションで活動しています。
また、営業部門は事業領域を分けずに1つの部署とし、社員の専門性を掛け算することでシナジーを発揮しています。
旧4社から受け継いだ「お客さまに寄り添う姿勢」はこれからも変わりません。そのうえで、私たちはお客さまへの支援をより深く、幅広く展開し、経営課題に対する固有の最適解を提供することで、これまで以上の価値をお届けしていきます。
3.他社は、他者ではない。──同じ船に乗る覚悟
新しい社名「YMFGグロースパートナーズ」は、私たちの提供価値を表現しています。
「グロース(Growth)」は、お客さまの事業成長が私たちの最大の使命であること、「パートナーズ(Partners)」は、経営者の方々と同じ目線で伴走し、共に未来を描く存在でありたいとの想いを込めています。
「お客さまの事業成長(Growth)に向けて、多様化・複雑化した経営課題に対する固有の最適解をワンストップで提供するとともに、当事者としてお客さまと同じ船に乗り、共に事業成長を実現する存在(Partner)となる」――この長期にわたる決意を、社名に込めました。
YMGPの提供するソリューション
YMGPでは、お客さまのさらなる事業成長に向けて、多数のソリューションで伴走しています。
例えば、事業承継を課題とされるお客さまに対しては、この課題を起点に、出資や人材育成、人材紹介、DX支援を組み合わせた総合サポートを行うなど、従来の枠を超えたソリューションを提供しています。実際に、お客さまが認識されていない潜在的かつ重要な経営課題を発見・共有する事例も出てきています。
このように課題解決を一気通貫で実施すべく、ソリューション機能の一層の強化を図っています。
YMFGが目指すのは、「同舟共命型ビジネスモデル」の確立です。
これは、地域のお客さまの事業リスクを共有し、まさに“同じ船”に乗ることで、融資・エクイティ・ソリューションを複合的に組み合わせた総合的な支援を行い、課題解決の付加価値を地域社会に還元するビジネスモデルです。
YMGPはグループでその中核を担う会社として位置付けられています。
4.同舟共命型支援の事例
株式会社シモセン様(事業承継)
1902年創業、百年を超える歴史を有する船具商社の株式会社シモセン様(下関市)は、4代目となる村上博史社長のもと、次世代に向けた大きな転換期を迎えていました。あらゆる産業で共通する国内市場の縮小を見据え、新たな収益基盤の構築と事業承継を見据えた組織体制の強化が喫緊の課題となっていたのです。グループで社員数が100人を超える規模となる中、「社長と社員」という従来の関係性の組織運営から、次世代の経営層育成も含めた一体的な組織運営への変革を目指していました。
山口銀行とYMGPは、エリクサー2号ファンド投資事業有限責任組合を通じてシモセン様に出資しました。また、YMFGからもハンズオン人材を派遣。融資での資金提供ではなく、YMFGが株主として名を連ねることで第三者の目線を組織に取り入れ、ガバナンスの高度化を図りました。派遣された人材は、次世代の経営層となり得る若手社員の「兄貴分」として日々の営業活動に伴走しながら、組織づくりも進めています。
出資により、株主総会にもYMFGが出席する「良い緊張関係」が生まれ、ガバナンスが有効に機能するようになりました。次世代の経営層候補には新たな事業分野の開拓という課題へ、ハンズオン人材と共に取り組みを始めています。
村上社長は「いろいろな選択肢を持てる会社になった」と語り、創業家にこだわらない事業承継の可能性も視野に入れながら、「日本の船具商の中でも特徴ある強い会社」を目指して、YMGPと共に歩みを進めています。
シモセン様との取り組み事例について、詳しくは以下のページをご覧ください(YMGPのウェブサイトに遷移します)
株式会社ただおザウルス様(事業成長)
周南市に本社を置く産業廃棄物処理会社の株式会社ただおザウルス様は、2026年中の竣工を目指し、新たな大規模処理工場を防府市に建設する計画を進めていました。
投資規模は10億円を超え、経済産業省の大規模成長投資補助金の活用を検討。補助金申請に向けた計画策定の過程で、新工場の運営にあたっての経営面や人材面の課題が浮き彫りになりました。
拠点のある光市と防府市という離れた場所で工場を運営するには、社長の右腕となる人材が必要でした。また、社員のキャリアパスを明確にする組織体制の構築も急務となっていました。
YMGPは、まず補助金申請に向けた計画策定を支援し、その結果、無事に採択されました。そして、多田尾隆幸社長との対話を重ねる中で、融資ではなく、エクイティによる資金調達とハンズオン人材の派遣を提案。エリクサー2号ファンド投資事業有限責任組合を通じて出資するとともに、YMFGから人材を派遣し、社長の右腕として情報の取り次ぎや組織構築を担う体制を整えました。
「融資だけでなく、出資と人材派遣で、お互いに責任を持って仲間としてやっていく」ということに多田尾社長にも共感いただき、同舟共命の支援が実現したのです。
地域を代表する大企業に肩を並べて採択されたことは、「中小企業の星」を目指す第一歩となりました。多田尾社長は「経営者の孤独を感じていた中で、弊社のビジョンに賛同いただいたことは、大きな勇気になった」と語ります。社員が誇りを持って働ける会社づくりを進めながら、成長されています。
ただおザウルス様との取り組み事例について、詳しくは以下のページをご覧ください(YMGPのウェブサイトに遷移します)
5.「経営課題解決といえばYMGP」と言われる日を目指して
最後に、YMGPの禅院社長のメッセージを紹介します。
株式会社YMFGグロースパートナーズ
代表取締役 禅院 康広
地域経済の成長発展なくして、私たちの成長発展はありません。YMFGが掲げるパーパス『地域の豊かな未来を共創する』ための強力な推進力となることを目指しています。「経営課題解決といえばYMGP」と言っていただける日を早く迎える所存です。
そのために私たちは、地域のお客さまの事業成長を共に実現する成功事例を積み重ね、存在意義を高めていきます。
ぜひYMGPと同じ船に乗り、成長に向けた航海を共にさせていただきたいです。